薬膳な共生ライフ

自分にとっての身近な癒しを日記にしてます。身近な生き物との共生…薬膳であり、癒しであり。そして、生きる糧となる。

自分の臓物を生でみる日…その前後…その2

10月13日。

ーー入院10日目。術後三日目…

 

自ら進んでベッドから離れ…

ひとりトイレに通い、休憩場まで歩いたり…

 

女医の先生は、全て知ってました…

 

手術翌日、朝からベッドを降り自力で立ちあがり…

術後二日目、看護婦さんの付き添いなしで、トイレに行く…

 

「寝たきりだと癒着が心配になるけど、リハビリをするのは良いことだからこのまま続けてね。

ヘソの上から切ってる(斬ってる)から、転ばないようにだけは…

くれぐれも気をつけてください。

なかには、転んで傷ぐち開けちゃう人もいるからね」

 

そんな先生に、

「珈琲飲んで良いですか?」

そう聞いてみた。

リハビリして、休憩場まで歩いているのに、飲めずに帰ってくるのは残念だ。

 

「お腹切って、術後二日目からひとりで歩き…

元気に珈琲飲んで良いですか?

は、今まで聞いたこともなかったなぁ…

珈琲は、まだダメだけど水以外にお茶とジュースならいいから!

珈琲は、もう少し我慢しよう!」

…一番飲みたかったものを却下されました。

 

「左脇の管、取っちゃおうか」

 

そう言って、まだ血や膿が流れていたので癒着が心配だったのですが、先生は引っこ抜いてくれました。

その穴にはなんと!

ただの絆創膏をペタっと貼って終わりでした。 

 

まだかなり血と膿が出てたよなぁ…

心配だなぁ…

 

 

これは、後日談…

また違う病床が見つかり、本来なら…

開腹手術が必要でした。

しかし…医師たちの集まりにおいて、

 

癒着のリスクから手術はしない。(できない)

 

そう判断されました。

 

 

とはいえ…

この時の手術は、腸の切除に子宮全摘だったので、逆に癒着しない方がおかしい。

 

納得してます。

 

 

この日、術後の説明があり、母と姉が来てくれました。

 

看護婦さんに案内され、消化器外科の事務所に伺い、

 

術後の経過は順調で、腫瘍も全て摘出でき、懸念されていたリンパ節も病理検査で問題なかったと判明しました。

しかし、腸の壁ギリギリであと少し遅かったら進行してたとのこと。

 

このとき…

先生が看護婦さんに指示を出し、銀の四角いステンレスを持って来させました。

 

「詳しく病床を知りたいよね?

見ても平気?卒倒しない?」

 

と聞かれ、詳しい説明は欲しい!

 

けど、何を見るのか…?

は、よく判っていませんでした。

 

そして、見せられたのは臓物…でした。

?…何の…?

え、これ、自分の…?!

 

それは、20センチ程の腸の部位で…

これを横に半分に切除され…二つに分かれ内側が良く見えるように切られて(斬られて)ました。

そして、刻まれてる部位もあり…

 

母は、すぐに横を向き、後ろに下がりました。

姉はじっくり見ていて…

凄いな…

 

と、感心しました。

 

自分は…

 

スーパー(お店)の白いトレイに入った肉に見えて…

肉塊になった、自分の臓物を見ることになり…

 

これは、想定外で驚きました。

ちょっと悲しく…そして複雑でした…

 

話の流れで…

 

「子宮の管轄は、婦人科だから、ここに本物はないけど、婦人科の説明も、後日あるから、詳しいことはそのときに聞いて。

子宮は、写真だけ見せるね」

 

そう言って、パソコン画面に同じような全摘された子宮の…横に半分に割ったものや、刻まれた部位の写っている写真を見せていただきました。

 

気づくと部屋から母はいなくなり…廊下から、

 

「…終わったら、言って」

 

と、声がしました。

 

気の毒なことをした…

 

そう思い、臓物を見るのはやめにしました。とりあえずじっくりは…見ました。

刻まれたのは、病理検査のためだったらしい。

 

 

思いのほか、ステージもIIだったことに安堵し…これで終わりかと思ったら…

 

傷が落ち着いたのち、抗がん剤を始めるとの話がありました。

 

抗がん剤にも、注射と錠剤があり…

自身のステージがIIだったことで、

 

(胸に、針を刺した状態で液体を流すのは却下。職場が片道一時間半では、病院にその都度通うのも難しい…)

 

まだステージIIだ…

大げさにしなくて充分!

錠剤で充分!

(実際は、注射も錠剤も効力は同じです)

 

錠剤で開始する旨を伝えました。

 

 

しかし、この後において…

 

切られた(斬られた)後のリハビリよりも…

自分には、さらに険しい道のりが待ってました…

このときは、まだまだ先ではありましたが…

 

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山武市成東 浪切不動尊

 

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